時刻は8時20分。あと10分でチャイムがなる


「なあ、昨日のサッカー見た?あれオフサイドじゃねえよな」


「だよな、審判向こうの見方だったなー」


6月の空気がじめじめと蒸し暑く感じられる


サッカー部の朝練を終えた俺は友人の翔哉と一緒に下駄箱へと向かっていた

いつものように上履きを取り出す



すると1枚の紙が俺の足元に舞う


 
片倉祐真 14歳


サッカー部FW。


拾い上げると



それは ラブレターだった


........

片倉くんへ
好きです。
サッカーしてるとことかずっと見てました
よかったら付き合ってください

村内めぐみ

.......


手紙にはこう記されていた


・・めんどくせえなあ


そしてその紙切れには彼女の連絡先が書いてあった