翌日、職務質問をされ、男の逮捕が決まった。 半年もすれば、男が塀の中からでてくる。 その間に更生を祈るしかなかった。 「お兄ちゃん、傷の手当てさせて?」 「いいよ。」 朝、雛が傷の手当てをするために俺の部屋にやって来た。 「痛い?」 「余裕だし」 心配する雛をよそに、おどけてみせる俺。 だって、こうでもしないと理性たもてねぇし。