「…てめぇ」 男は俺に拳を振りかざす。 隙がありすぎて、いつでもよけれる。 だけど、あえてよけず男の拳をうけた。 「……ぅ…」 意外と痛てぇ……。 口からは血が出て来たけど、雛はしっかり庇った。 雛に触れれないように、雛の前に俺が立つ。 「…お兄ちゃん……」 雛が泣き出しそうな顔で俺の服の裾を掴む。 「大丈夫。痛くないからな?」 雛を優しくなだめ、ちゃんと後ろで隠れるように促す。