見られたの!? 「なんでよ……」 低く感情がこもっていない声は、ひどく不気味だ。 皐月の瞳には何も映して無いように、輝きが失われている。 「もぉ嫌……なんであんたはいつも……」 意味の分からない言葉を呟きながら、 皐月は涙を流した。 「拓哉をとらないで……」 皐月は涙を流しながら、 そぉ呟いた。 まるで、 皐月の心の叫びだった………。