優しく笑うどころか、とても冷めた瞳をしてる。

……なんで?


「……雛」


ぎゅ……


陸はあたしを静かに抱き締めた。



「陸……大好き」


温かい陸の腕の中で、気持ちを伝える。


あったかい……


陸に抱き締められてるだけで、あったかくて……幸せで……。

顔がほころぶ。



「……雛…雛は誰にも渡さないから…。


誰にも……。



だから俺から離れるなよ…?」



……陸?


陸は不安そうにあたしを見て、あたしをきつく抱き締める。


陸がいつもと違う…。
なんか、おかしい。


……どうしたんだろ




「陸、

あたしは離れないよ?
なにがあっても…


陸のそばにいる。


陸が好きなんだよ?
離れたくない。

兄妹だからってなに?

あたしは一時の感情だけで陸と付き合ってるんじゃないよ?


陸が好きだから…。
陸を一生愛せるって誓えるから、付き合ってるんだよ?


分かってね?」