しばらくして雛が帰って来た。 「雛、今日母さん達遅いみたいだから外食な。」 そう言って一万円札をひらひらあおいだ。 「勝手にして。」 雛の冷めた声。 「勝手に、って雛はどうすんの? 母さん達遅いぞ?」 そんなに俺と顔を合わせたくないのか。 「一人で食べるからほっといてよ」 ……あからさまに俺を避けてる。 昔の雛なら飛び上がるほど喜んで、俺に抱き付いてきたのに。 …俺が変えてしまったんだけど。