**朝**


[ピピピピピピ]

・・・もう朝?
全ッ然寝れなかったし。

昨日の鰯は夢?
そうであると信じてる。

あんな野獣な男が担任なんてありえない!

だったらまだM教師のほうが断然マシ!

そなこと考えながら学校に向かう。



**教室**

「雀!おはよぉ」

「唯ちゃん・・。」

唯ちゃんに鰯のこと話してしまおうか。

いや。

やめよう。
信じてもらえない。

その時教室のドアが開いた。



ガララッ・・。



トクンと飛び跳ねる私の心臓。


「・・?雀?」


唯ちゃんは私の顔を覗きこむ。




「!・・どしたの?顔、真っ赤だよ」


え?


顔?


そして教室に鰯が入ってきた。



何で・・・



心臓が・・・



変な感じ。



「・・・ほほ~さては雀も鰯狙いに変わったか?」


「ちょ、なわけない!」



私が好きなのは翔汰だよ。



あんな弱々しい奴・・・。



好きじゃな・・・



・・・



まさか・・・



私・・



鰯の事・・・





鰯と目が合った。



顔が熱くなるのがわかる。



鰯はSな表情を浮かべ、私にウインクした。



「~~ッ!!」



・・・完敗。



今日、私は自分がMと言うことに気付きました・・・