**放課後**

はぁ~

私は深くため息をついた。

唯は彼氏とデートだし、他の友達も予定入ってたんだよなぁ。

つまんなぁい。

・・・あ。

英語の教科書忘れた。

最悪。

明日テストじゃん。

仕方ない。家もうすぐだし、着替えてから行くか!



・・・。

とは言ったものの面倒になってきた。

いや、赤点だけは避けなくちゃ!

気合い入れ直して学校まで走った。

疲れたァ・・。

うぇっ吐き気が…


教室に来るとそこはもう薄暗かった。

教科書も持ったし、早く帰ろ!
立ち上がり鞄を持ったその時だった。

ガタガタンッ

誰!?

「誰かいるのか?出てこい」

コツコツッ

やばい。
殺されるかも。
ママ、パパありがとう。雀は幸せでし

「仲森さん?」

・・・鰯。

鰯だ!!

その瞬間、わたしは鰯に抱きついてた。
何か何も考えらんなくて。
ただ目の前の弱々しい男に…

「どうしたんですか?」

「こわ・・かった・・不審者かと思った」

泣き出す私の頭をそっと撫でる鰯。

鰯って以外と大きいんだ。

童顔だからか、小さいって勝手に決めつけてた。

手もすごくおっきい。

・・・。

おっきい?

うわぁ///

「あの、先生?」

「はい?」

先生の硬いものがお腹に当たってるんですが。

顔を真っ赤にした私を見て鰯はクスクス笑いだした。

「い、鰯のくせに笑うなよ!!」

「ふっ・・ごめん。俺も男だぞ?あ、お前には本当のこと教えてやるよ。」

へ?

〔お前〕?

「クラスの奴ら、俺のことMだの何だの言ってんだろ?」

え?

この人
誰ですか!?

「その正反対!俺、Sなんだよ。」

は・・はい?

あの昼間の性格は嘘?

「あはは・・マジその顔うける!てか俺演技上手くね?まぢストレス半端ねぇわ。疲れんだよあれ。」


マジ?

「何で?」

「この学校、元男子校だろ?イケメンでMキャラは人気があるからそれで女子を釣ってくれ!って頼まれた」

あのハゲ。

次会ったら毛、抜いてやる

「なあ。」