スーツを着た王子様



「あ!もしもし、前田さんですか?

あの…先ほどのお話しなんですが、火曜から水曜に変更して頂きたいのですが…


…はい、はい。

すみません。お願いします。」


電話をしながら時計を確認する。
おっと、そろそろ出なきゃ…時間だわ。


電話を繋いだままの状態で
荷物をまとめ、席を立つ。

「あ、はい。
水曜の午後の方が…はい…


…ふと見た窓の外に目の前の高校の屋上が見えた。


…ん?

女子生徒だろうか。
ひとり寂し気に立っている。

…気がする。
俺目悪いからよく見えね〜や。


「…あ、では水曜の午後、

お願いします。では失礼します。」


あ、そういや真崎桃もあの高校か。


ってまたあいつのこと考えてるよ俺。

切り替えろ、切り替えろ!


「部長、ちょっと出てきますんで〜!」