スーツを着た王子様




「そう…ですか。

じゃあまた今度ね!」

軽く会釈をして、去って行く女性の背中をぼーっと見つめる。


この時、いつも申し訳ないなと感じる。



でも、気もないのに

優しくして、期待させる方が


相手を悲しませるだけだと思うんだ。




「結城ー!

取り引き先の前田さんに連絡して、
火曜の予定だったのを
水曜に変更して貰えるよう頼んどいてくれ!」



「あ、はい。」