スーツを着た王子様





会場に着くと、人、人、人で溢れ返っていた。


「桃、絶対迷子になりそ…。」

「な、ならないよ!」

「絶対俺の手離すなよ?」



車を止めるのも一苦労。


花火会場まで歩く間、感じる視線。


もちろん私にではない。


女の人が創平さんを見つめる視線。


やっぱり視線集めちゃうんだなぁ…


でも仕方ないや。
あり得ないくらい浴衣似合ってるから。


ちょこっと見える鎖骨がセクシーだな…なんて!



「……見すぎ。」


チュ。


「!!?」


いきなり奪われた唇。


「前見てなきゃ、こけるぞ。」


もう…
大胆すぎるから…!