スーツを着た王子様




大好きな結城さんの隣。


車の中は、

結城さんの香り。


沈黙が続く車の中。


何か話そうか…
でも何から話したらいいかわからない。



ふと、横を見ると目が合った。


沈黙を破ったのは結城さん。



「ごめんな。」


謝らないで…


私の頭の上に優しく置かれた手。

「昨日、

俺の家に来てた女と出会ったんだろ?」


頭の上に置かれていた手が頬に触れる。



私はただ頷く。



「そっか…

何か言われたのか?」



「妹…ってことにした。」