スーツを着た王子様




「桃、待ち合わせ場所まで送ろうか?」


「うん!ありがとう!」


たっくんの車の助手席に座る。


「ねぇ、たっくん?」

「なに?」

「たっくんも助手席には、特別な人しか乗せたりしない?」


ちょっと気になって聞いてみた。
昨日の結城さんの一言が
頭に浮かぶ。


「なんだよ、いきなり。

…ん〜そうだなぁ…。

そうゆうこと、気にしない人もいるけど
やっぱり助手席が自分と一番近い距離だから…

特別な人に乗って欲しいとは、
思うかな〜…?俺はね。(笑)」



なるほど…


「なに?

桃の初彼氏は車持ち?(笑)」


「な、ち、違う!」


違わないけど…

なんだか照れてしまって
本当のことが言えない。