芳晃くん!俶ね〜大人になったら芳晃くんのお嫁さんになる!」
  
  うん!俶ちゃんかわいいからお嫁さんにしてあげる♪」
  
  俶はとっっってもおいしいごはんつくれるようになるからね!」
  
  俶ちゃん。10年後ぼくたちは15歳だね。よしっ10年後になったらぼくは俶ちゃんを

  むかえにいくよ!まっててね!

  うん!きっとだよ?まってるね!





 清水 俶(しみず しゅく)今年で15歳いになった。

 私は8歳のころ交通事故で過去のことはなにもおぼえていない。

 しかも親は即死だったそうだ。

 親の顔なんて知らない。ただ写真をみただけ。

 今は親戚の家でお世話になっている。

 「俶ちゃん?なんだ家に帰ってるなら鍵かけないでよぉ〜。」

 そう、私は家で一人でいるのはできるけどすごく不安になる。

 過去になにがあったのかもしらない。

 親戚のあばちゃんに聞いてもなにもおしえてくれない。

 だれも、なにも、おしえてくれない・・・。

 私には見方がいない・・・。

 いつもひとりぼっち・・・。

 きいたのは交通事故で親が即死だったとういうことだけ。

 「明も学校なんでしょ?準備はしてるのぉ?まったくしっかりしなさいよ。」

 あ〜〜〜〜もうっ!

 うるうさいなぁ〜だからおばちゃんはだいっきらいなんだ。

 準備ぐらいもうとっくに終わってるよ〜

 部屋に一人・・・。

 リビングにはおばちゃんもいるし、

 隣の部屋にはおばちゃんの子供の加奈もいるのに・・・。

 不安・・・。この世界には私しかいないんじゃないかとおもうぐらい・・・。

 そろそろ夕食の時間だ。

 階段をおりるとまだ夕食の用意はしてなかった。

 「ごめんね〜帰りがおそかったから〜もうちょっとでできるからね〜」

 もうすぐできるときいてソファにすわった。

 「あぁ〜テレビなんにもおもしろいやつやってないじゃん!」

 「夕食できたわよ〜!加奈〜おりてらっしゃい!」