僕とタケルは、二人して、 翼と未来の様子を、じっと 見ていた。 翼の手が、未来の頭の上に のびた。 僕は、息をのんだ。 翼の手は、未来の頭を、 優しく撫でて、 未来から、離れた。 「ありがとう…。」 下を向いたまま、 未来が翼に、 そう言った。