未来は、翼にとても長い時間 抱きしめられていた。 いや、僕には、果てしなく長く 感じられた。 タケルも途中から、その場に 一緒にいた。 「あっ、」 翼が、未来の頭を離し、 未来を見つめている。 未来は、下を向いたままだ。 僕は、見たくないのに、 目をそらす事が できなかった。