学校の帰り道だった。 公園の所に、瑠奈達がいた。 美咲も優美も、 そして、本田さんも。 本田さんが、みんなに囲まれていた。 最初、なにをしてるのか、 わからなかった。 本田さんの髪が、地面に落ちた。 美咲の手には、はさみが握られている。 それを、瑠奈は、笑みを 浮かべて、見ている。 優美は、無表情で見ている。 本田さんが泣きながら、前髪を 押さえて、走ってきた。 僕とぶつかった。 僕は、声をかけられなかった。 僕は…。