僕は、未来と翼のやりとりを じっと見ていた。 未来に「ありがとう」 って、言われた翼がうらやましかった。 自分は、隣の席なのに、 気づいてあげられない事も 悔しかった。 僕は、未来の隣の席なのに、 この幸運を、少しも 使う事ができないでいた。 「翼~、私も赤の絵の具、切れちゃった」