夜の海…。 真っ黒な海は、こわくて、 途方もなく広くて……すごくこわい。 ちっぽけな私たちに、 何が…できるだろう? 何もかえることなど、 できるわけない。 心の中の大半は、 あきらめがつまっている。 自分だけ、すごく価値がない人間に 感じる。 あの頃は、確かに そう思っていた。