テスト初日。
見事テストに撃沈した俺はトボトボと体育館裏へ向かっていた。
「…ハァ…こんなことならもうちょい勉強しとくんだった…」
勉強なんてのは得てして、しとけばよかったと後悔するものだ。
人間は後悔して学ぶ生き物なのだ。うん。
自分にそういい聞かせ、俺は体育館裏へ到着した。
「冴島ぁ〜?来てるのか〜?」
…返答なし。
下駄箱にまたも稚拙な文章のメモが忍ばせてあったので、中止なんて事はないとは思ったが…
やっぱ前の作戦失敗が効いてんのか?
昨日は結局冴島が学校を休んで同好会は中止だったし…
周囲を見回し、探してみるが冴島の姿はなかった。

