「あのな、テストを勉強無しで百点取れると思うか?」
「…は?テスト?」
「百点ってのは毎日コツコツ勉強して、取ろうと頑張るもんだろ?」
「…そういうもんなのか?つかそれとこれと一体なんの関係があんだよ?」
「つまりそういう事だよ。恋愛も同じ。勉強ってのは印象で、それを積み重ねていく事でテストの点数、つまり告白の成功率も上げていくってワケだ。
…ってのが俺の考えなワケだけど…」
冴島の顔を見ると、驚いたような表情で俺を見ていた。
「……テストと同じか。…歩人、まさかお前にこんな考えがあるなんて思ってもみなかったぜ…」
…それはまさしく尊敬の眼差し……!
やったぜ!やっぱ俺の考えは……
「だが恋愛は理屈じゃねぇぇぇえぇ!!!!」
バキッ!!
「ですよねーッ!!」
バタン!!

