ヤンキーと俺と恋と



「…ハァ。もういいよ。お前が対して気にしてないなら」



そう言い残し、葉は自分の席へとついた。


煮え切らない態度の葉が少し引っ掛かったが、対して深い事でもないだろうと頭から切り離した。




「静かにするんだなー!」




と、なんだなが未だ騒ぎが収まらない生徒達を嗜めながら教室に入って来た。



「さ、朝のホームルームを始めるんだな!…お!中村!今日も遅刻せずに来てるんだな?」



なんだなは始業のチャイムがなったのに既に席についている俺に照準を向けてきた。



「先週はたまたまじゃなかったんだなー!感心感心!…なんだな!三日坊主にならないように!…なんだな!」



なんだななんだなうるせーな。


余計なお世話だ。



陽気に忠告するなんだなに対して俺は気の抜けた返事をするだけだった。