「え…あの…それは…」
「ムダムダ!俺に何か隠そうったって!いとこ同士だからとか何とか言って結局意識してんじゃんお前!」
「はぁっ!?おまっ、何言ってんだ!そんなんじゃねぇって!ただ愛美が勝手に起こしにきてるだけだっつの!」
「へぇ〜、やっぱ愛美ちゃんがお前を起こしにいってたんだ。一緒に登校してるのは見たけど、起こしにまで行ってたなんてなぁ〜」
「っ…!!」
しまった……!
墓穴掘った!
ベラベラ余計な事まで言っちまった…
この馬鹿にノせられちまうなんて…不覚…
「愛美ちゃんも献身的だねぇ〜。こんなしょうもない男の為に…」
「…違うっつの!それは…ただいとこだから…」
「いくらいとこだからっつってもそこまでしねぇよ。全くうらやましい限りですな!」
くっ…コイツ…
知られたら面倒なヤツに知られたな…
「…でもいいのかよ?」
急に葉が肩を組み、声を潜めて聞いてきた。

