ヤンキーと俺と恋と


とりあえず冴島を落ち着かせ、俺達はまた同じ場所に座り込んでいた。


「…しかしアイツらは一体なんだったんだ」


ため息混じりに冴島が言う。


「…まぁ愛美ちゃんクラブがどうとか言ってたから、ファンクラブとかそこら辺の類いだろうな」

「ファンクラブだと…?許せねぇ…特にあのハチマキ…どこで手に入れやがったんだ」



欲しかったんだろうなぁ…



ってか、手に入れたっつーか自分らで作ったんだろうけどな。



「…まぁハチマキは置いといて、アイツらが今日なにするか聞いてたか?」

「あぁ?聞いてねぇよ。ハチマキで頭がいっぱいだったっつの」



…まぁ完全に頭がイッてたしな。