……
隊長と共に他の奴らも大笑いしている。まさかこの内容を冴島に聞かれているとは夢にも思っていないだろう。
「アイツら………」
冴島が怒りをあらわにするように、プルプルと震えながら立ち上がる。
ヤバい…殺る気だ!
「お、おい!よせって!」
「うるせぇっ!!」
押さえようとした俺を突き飛ばし、冴島は草むらから飛び出した。
「うおぉぉおぉ!!テメェらぁぁぁぁぁ!!!!」
冴島が男共に向かって突進してゆく。
男共はその姿に気付き、ギョッとする。
「テメェらぁぁぁぁ!!!そのハチマキ俺にもよこせぇぇぇ!!!!」
「…え、そこ!?」

