ヤンキーと俺と恋と



そこで、なにやら教室内のみんなが一つの話題で持ち切りになっているのに気がついた。


「……びっくりだよねー」

「…まさかあのヤンキーがなぁ…」

「誰誰?告られた被害者は」

「災難だよねー冴島君に告られるとか…」


うん、昨日の出来事はもはや学校中に広まっているみたいだ。

まぁあんだけ大勢人がいるところで告白すりゃあな。


俺はその話題の中には入らず、いつものように寝る態勢に入った。


「歩人、昨日の事件聞いたか?」


葉がまた話しかけてくる。

事件って…大袈裟過ぎるっつの。


「…聞いたよ。こんだけ噂になってりゃ嫌でも耳に入る」


ホントは現場に居合わせてたけどな。


「まさかあの冴島に告られるとはねぇ…可愛いってのもたまには損もするんだなぁ」


しみじみと言う葉。



しかしここまで言われると冴島もさすがにかわいそうに思えてくるな。


一人の男が極普通(?)に一人の女の子に告白したってだけなのにな。


まぁ、日頃のあいつの態度からしたら仕方ねぇか。



俺は思考を停止させ、夢の世界へとダイブしていった。