頭を下げた。
カンペキな告白。申し分ない。
ドキドキという心臓の音も、『よくやった!』と誉めてくれているように感じる。
不安はあった。うまくいくだろうか、との。
だが、告白をし始めると、その不安はどこかへ吹き飛んでいた。
…男女の恋愛感情というのは、こういうものなのかも知れない。
最初にあった大きな不安は、自分の気持ちをぶつけた告白によって、とても些細なものに変わる。
自分がした大きな所業に、ナリを潜める。
…つまり、告白は成功するか否かが重要なんじゃない。
大事なのは、伝えること。
『声帯の振動をバネにして、勢いよく舌に飛び乗った告白』をした、その事が!
重要なん──
「──…ごめん」
しばらくの沈黙を、愛美の小さな声が破った。
それが紡ぎだしたのは、とても残酷な三文字だった。

