「…どうしようか…本当に迷った。このままの状態を続けてはいられないって…」
親友の好きな人を自分も好きになる。
それは、許されない禁則事項。なんとも自分勝手だ。その勝手さを押し通せば、親友か好きな人、二者択一でどちらか片方を切り捨てなければならないだろう。
…だが──
「…決心して龍に話した。…龍はそれを許してくれた。愛美に告白するチャンスを、俺に譲ってくれたんだ…!」
さっきの龍が頭に浮かび上がる。
認めたくはない。だけど、認める。
その葛藤の証が…龍の決意が思い出され、頬が再び熱くなった。
…この告白は、俺だけのものじゃない。
もう一人、俺のために諦めてくれた親友がいる。
その親友が、俺の背中を押してくれているんだ…!
「…だから、愛美……」
改めて愛美を見据える。
目を合わせてくれない愛美の顔は、赤く蒸気しているのがわかった。
……イケる…!
「…好きだ!付き合ってくれ!」

