「あの時、変な感情を抱いた。自分の気持ちに整理が付かない、違和感があった」
迷った末、導き出せた答え。
「…遊園地に四人で遊びに行った時、ユキに気付かされた。俺は…愛美が、好きなんだ、って…」
"好き"を言葉にすると、恥ずかしさが込み上げてくる。
顔を背けたくなったが、愛美から視線を反らさなかった。
自分が告白して、どんな反応を示すか…それを見逃せない、と思ったから。
「…俺が愛美を好きになってから、ひとつ大きな問題がある事に気付いたんだ…」
愛美の表情全体がピクリと動いた。
愛美が、"大きな問題"で想像した人物は、おそらく俺が考えている人物と同じだ。
「──…龍だ…」
龍の、愛美への幾度となく行われた告白。
成功しないだろーな、と半ばなげやりだった最初の頃。
愛美を好きだと気付いてからは、その楽観的な気持ちは何処へやら、焦燥感しか存在しなくなった。

