自宅が見えた。自宅と向き合う目的地に目を向ける。
愛美の家が、そこにある。
緊張がピークを迎える。頭の中では、RPGで最後のラスボスと相見えようとするときの緊迫したテーマソングが流れ続けている。
駐車場に車が止まってない事を確認する。
玄関のドアの前に立つ。
インターホンに手を近づける。
震えている。
ゆっくりと、押す。
…間。
インターホンを鳴らしてからの時間が、とても長く感じる。
留守か?もうどこか出掛けたのか?今日はやめとこうか?
再び俺を襲う、悪魔の囁き。
…バカヤロウ!今日伝えるって決めたろ!余計な事考えるな!まだ学校から帰ってそ──
『はい』

