起こしに来てくれた人とは、必然的に登校が一緒になる。
というわけで、俺と愛美は春の日だまりの中、学校への道のりを歩いていた。
「紗代は相変わらずしっかりしてるね。朝食までちゃんと栄養バランス考えてるんだもん」
「俺の分は作ってくれねぇけどな」
「コーヒーにはパンだからって、作ってもらわないだけでしょ」
「…まぁな」
相変わらずどうでもいいような会話をしながら、学校へと向かう俺達。
しかし、最近になって妙にコイツといる時間が長い気がするな。
ちらりと愛美を見る。
…整った顔だ。少し色素の薄い、肩までのストレートの髪が、さらさらと風に揺れる。ほっそりとした華奢な体は、ブレザーの制服の上からでも十分にわかる。
確かに…第一印象で冴島が好きになるのもわかるかも…な。
ぱちっと愛美と目が合う。
「な、なに?」
「な、なんでもねぇよ」
いぶかしげに愛美が見てきたので、俺は素早く前に向き直った。
コイツは勘がするどいからな。
読まれちゃたまらん。

