ヤンキーと俺と恋と




空気が変わった。
俺の心臓の鼓動が、それまでと違った音を奏でた。



「──そいつとは初めて会った時からよくタマがあってよ、俺がこうしようと思ってる時、そいつがもうしてたって事もあった」



…愛美を助けに行った時の事か。あの時、龍は停学を喰ってたんだから仕方ないと思うけど…

…あとタマって間違えると変な意味に聞こえるからヤメロ。



「作戦も嫌々じゃなく、心から協力してくれてて、あぁ~こういう奴を"友達"って言うんだなってわかった気がした」



背中を向けたまま語る龍。