「…え」
「だっておめぇ、遊園地行ってから態度が激変してんだぜ？明らかになんかあるって思うだろ」
そんな態度に出てたのか…。
歩人はわかりやす過ぎるの──愛美にそう言われた事を思い出した。俺は昔から、思ってる事がすぐ態度に出やすいみたいだ。
「予感はしてたけど、それは自分の中で打ち消してたんだ」
歩人も愛美が好きなんじゃないか？という龍の予感は想像できる。
そして、それを打ち消そうと葛藤する気持ちも…。
「まさか現実になるとは、その予感は当たってたな」
龍の苦笑する声が聞こえ、頭をかく姿が目に写る。
俺は、何も言葉を発せられなかった。
