「これから毎日起こしにきてあげるね!」


ニコッと笑い、さらりと愛美が言う。


「は、はぁ!?マジで言ってんの!?」

「うん大マジー♪じゃああたし先に下行ってコーヒー飲んでるから!早く下りといでよ」


そういうと愛美は鼻歌混じりに俺の部屋から出ていった。


「なんだよそりゃ…」


ぼそりと呟く。

いやでもこれでいつも遅刻せずに済むな。結果オーライなんじゃ…



そこまで考え、気付く。


ダメじゃん!そんなの冴島に知られようもんなら…


そしてまた気付く。


あ…そういえば昨日……




冴島が愛美に告白した。



しかも、いきなり。




だからあんな変な夢見たのかな…




ぼんやりと考えながら、俺は部屋を出た。