「…と、俺は告白のチャンスを枝に振っちまった訳だ」
棒だろ、ツッコむ余裕もないほど、俺は動揺していた。
"告白"というのは結果に関わらず、他人をもこんなに動揺させるものだとわかった。
「毎回緊張してたんだけどよ、初めてだぜ。告白できなかった、なんてのは…」
毎回緊張していた。
…龍の言葉を考えると、コイツはいつも本気で、告白していたんだな、と思い直す。
さっきは告白が習慣化していた、なんて思ったが、おそらくそれは違う。
"慣れ"なんて存在しない。
コイツは毎回、本気で自分の想いを伝えていた。
「…でも俺は諦めたワケじゃねぇ。次はこのわけわかんねぇ感情を克服して、また告白するぜ!」
握りこぶしを作って言い放つ龍。
「そうだな…。終業式の日がいいかな!夏休み前に告白!ピッタリじゃね?ハッピーなサマーバケーションを送るには!」
龍の言葉に、すぐには賛同できない俺。

