一限目が終わるとすぐ横に葉が仁王立ちしてきた。
逃げやしないのに…と思いながらも、日曜の事を話す。
「――…じゃあ…今日遅刻せずに来れたのは愛美ちゃんがまた迎えに来てくれたから、って事か!?」
俺は黙ったままコクリと頷いた。
「なんだよーずっと話してなかったから、ずっとケンカは継続中だと思ってたけど、解消されたんだな!」
ケンカという言葉に、違う、と言いかけたが、それでも別に構わないか、と思い直し、結局黙っていた。
今回非があるのは100%自分だ。
それなのにケンカという両方に非があるような言い方に少し引っ掛かった。
だが、葉はなぜそんな状況になったのか知ってる。
ようするに、状況を知ってる葉から見れば、それは小さな"ケンカ"のようなものだったのだろう。
愛美とそういった状況になった事は今まで何度もあり、それをよく知る友人からしたら、それも"ケンカ"なんだろう。

