ヤンキーと俺と恋と



その言葉にパッと葉がこちらを向く。


俺を確認すると、立ち上がり握手してきた。



「おー!!気付いてくれたか!!さすがは心の友よ!!」



抱きつこうとしてくる鬱陶しいジャ○アンをかわし、自分の席につく。


周りに挨拶すると、皆が皆、同様に驚いた顔をして、なぜ遅刻して来なかったかを尋ねてくる。


当然の疑問か、と思い適当な理由を話していると



「ちょい待て!!お前なぜ遅刻して来なかった!?」



と、テンプレートの質問をジャイ○ンがぶつけてきた。



「まぁ…その…色々あって」

「あーなるほど!色々あってねー…ってバカかお前!俺がそんな理由で納得できると思ってんのか!」



…そういやそうだ。

こいつには色々と世話になってた。

…なのにそれこそ"色々"で済ますのは理不尽もいいとこだ。


そう思った俺はケータイを取り出してメールの画面を開いた。