ヤンキーと俺と恋と


…それから俺は他にもいろいろと聞かれた事に答えた。


性格や服装…

好きなテレビ番組…

好きなお菓子…

出身中学…

身長、体重(知らない)、座高(?)…

住んでる所…



まぁ答えても差し支えないような事をやんわりと答えたわけだ。


住所は少しマズいかな、と思って大まかに教えたが。



冴島は一つ一つにフムフムと唸りながら頭に記憶しているみたいだった。




「…しかしよぉ」


やっと質問が止んだと思ったら、急に冴島は口を開いた。


「なんだよ?」

「しかし、こんな事聞いてばっかじゃ意味がねぇ。ただのストーカーみてぇじゃねぇか。まずはやっぱり愛美ちゃんとお近づきにならねぇと…」


意味ねぇ事させんじゃねぇよ。


「…なら、思い切って話しかけたらどうだ?それがお近づきになる手っ取り早い方法だろ」


俺はため息混じりに言った。


「…それもそうだな。まずはそれからだ」