ヤンキーと俺と恋と




「………」

「………」



学校に向かう通学路を歩く二人。普通ならば、これからの学校生活について歓談している所だろう。

…しかし、その場にあるのは、沈黙だった。



――…朝、愛美が起こしに来てくれる事に、俺は内心踊るように舞い上がった。


が、実際に来てくれると気まずさが生じた。


…その理由は、変化。



本当に入学当初に戻ったのなら、俺たちは普通にどうでもいい話題に花を咲かせながら、登校していただろう。


だけど、そのどうでもいい話題が出てこない雰囲気が作られてしまっている。…それはやっぱり"変化"が原因だろう。



気まずさを誤魔化すように、俺は昨日の事を振り返った。




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