愛美の気持ちが実は俺に向いているんじゃないか、と高揚した気持ちも、すぐに萎んだ。
俺の立場は、龍と愛美をくっつけさせる事。それが目的の同好会が始まり、今日こうしてダブルデートが組まれた。
…それを考えると、何も出来なくなる自分がいた。
「──…じゃあ、俺こっちだから」
龍がそう言い、俺は我に還る。
「…明日楽しみにしてろよ。じゃあまたなー!」
前半は俺だけに聞こえるように言い、その後は手を振って俺達と離れていった。愛美も手を振って別れの挨拶をしていた。
…ちょっと待て。
これからは俺と愛美の二人になるんだっけ。
…何話せばいいんだ!?
もう暗くなった空の下、愛美と、内心パニック状態の俺が取り残された。

