「え!?お前ら観覧車乗ったの!?あの密室に!?二人きりで!?ラブラブ~」
…その舟は泥舟でした。
ヒューと龍が口笛を吹く。
それよりも気になったのは、愛美の反応だった。ヤバい、変な風に思われるんじゃ…
「…そう!中村くんすごくよくしてくれたよ。乗り物に中々乗れないのは人が多かったんだから当たり前!問題はその間だけど、中村くんと色んなとこ走り回って…楽しかった!共にいる人を飽きさせないって点じゃ満点だったと思うよ!」
今度はしっかりとした舟、いやそれも豪華客船のようなユキの計らい。この人と一緒にいたらこのようなメリットがあった、という報告に聞こえる。
龍がほーと言う感心した声をあげ、愛美は笑顔で頷いていた。
俺は心底安堵する。
…そうか。ユキの最初からの願いは、俺と愛美が結ばれる事なんだっけ。
その事には愛美も勘づいているだろう。だからあの表情だったんだ。
ユキのブレない心に感謝する。次は龍が思い出話を語ってたが、どうでもよかった。

