「そういや二人共、何乗れた?」
今度は皆に聞こえる声で、龍が聞いてきた。
…イヤな事を思い出す。
二人と別れた後、人が多くてどこも入れなかった。仕方なく最初に向かったのが…
「…釣り堀」
嘘はつきたくなかったので、ポツリと本当の事を溢す。
それから?と龍が聞いてくるが、その後に続く言葉が出てこない。龍が驚いた声を上げる。
「…だけ!?おいおい、いくら人が多かったからって、それはねぇよ!」
もっとコウリョウよく回れよ~と笑われる。言葉自体間違えてるヤツに言われたくなかったが、何も言い返す事ができなかった。
「だけじゃないよ!観覧車も最後乗ったし!い~ぃ眺めだったね~」
と、横からユキが慌てて助け舟を出してくれた。

