ヤンキーと俺と恋と




「わりぃわりぃ!待ったか?」



龍が手刀を切りながら言ってきた。
…その龍の姿に、何かキラキラとした後光が輝いて見えた。



首を横に振りつつ、龍の後ろに目をやる。…愛美の姿を確認する。



その存在はわかっていたが、ドクンと心臓の音が高鳴る。



「もう閉園時間だな。長居は無用だ」



十分長く居着いてたけどな。
それより、龍から何かスッキリしたような印象を受ける。



…もしかして…また告白した、とか?



…で、今回はどうなった?



──まさか、成功した?



次々と湧いてくる疑問。そのどれもに、良い予感がしない。
それを煽るかのように、



「──今日の事は明日話すぜ。楽しみに待ってろ」



と、龍が俺にだけ聞こえるような小声で話してきた。元々楽しみを感じた事はなかったが、その楽しみが恐怖に変わった事を、龍はまだ知らない。