外の人並みは大分柔らいでいた。
観覧車に入った時はそれどころじゃなかったが、外に出ると夕暮れが、美しく綺麗なオレンジ色に染まっているのがわかった。それと同時に閉園時間も近付いてきているのがわかる。
待ち合わせ場所を決めてなかったので、とりあえず俺とユキは遊園地の中央にある、大きな噴水の回りのベンチに腰掛けた。
閉園時間を知らせる音楽が聞こえる。
「──…なんかもの悲しくない?この音楽って」
噴水の音に混じり、ふとユキが溢す。
「遊園地の閉園時間を知らせる音楽って、どれもそんな雰囲気があるよねー」
ため息をつきながらユキは続けた。
「この音楽を聞くと、もう長居は出来ないよって言われてるみたいで、早く帰らなきゃって気分になる…」
そう呟くユキ。
閉園時のイメージは各人各様に違う。ユキの抱いてるイメージはあまり良いものじゃないのだろう。
どんな思いを抱いていても、今の雰囲気はそうさせているのかも知れない。
そう思った俺が口を開く。
「…そうかな」
俺の声に、ユキが顔を向けてくる。

