どこも人で溢れかえっており、人気の乗り物はどれも待ち時間が二時間を越えていた。
唯一、待ち時間が少ない(それでも一時間以上)アトラクションがあった。○○と一緒に大物をGETしよう!と看板に書いてあったので、入ってみるとただの釣り堀だった。
その釣り堀になんとか入る事ができた。
こんなものにまで人が群がるのか、と思いながらこの遊園地のイメージキャラが印刷されている竿を振る。そして気付き、苦笑する。
"こんなもの"に群がってるのは、俺達も一緒じゃないか。日曜に遊園地に来るって事はこういう事を覚悟しなくちゃいけないって訳か。
「──おー!来たよ中村くん!来た来た!」
…ユキは俺の不甲斐なさから連れてこられたのはここだったってのに、不満の声一つ上げなかった。
それどころか楽しんですらいるように見える。

