ヤンキーと俺と恋と


終礼が近づくにつれ、だんだん気持ちが落ちていく。

放課後には悪夢が待っているのだ。



行きたくねぇ…

でも行かなきゃ後々絶対めんどくさい事になる…



まさに八方塞がり。



いつもは長くうんざりするなんだなの話も、今日だけはもっと長く話せ!まだ話し足りないだろ!と心の中で祈ってしまう程だった。


「……なんだな。よし、今日の連絡事項はこれで終わりなんだな。解散!…なんだな」


俺の祈りも虚しく、なんだなはいつも通りの長さで終礼を終わらせた。

みんなもそれぞれの挨拶を交わしながら、教室から出ていく。