現在の時刻、12時47分。
腕時計のデジタル表記がそう示していた。
今、俺達は遊園地の入口付近で待機している。
周りには多くのカップルや家族連れがいる。
カップル達の楽しそうな笑い声が聞こえてくると、俺と龍もあんな風に楽しませる事ができるだろうか、と不安になってくる。
横の龍もカップルを見ていた。
…恐らく同じ事を考えているだろう。
──…ファミレスを出てから、二人は無言だった。
龍は今から憧れの愛美と会う、という事で緊張が高まっているのだろう。
俺はまた別の理由で緊張していたのだが、時間が近付いてくると、その緊張は龍と同じ理由になってきた。

