校長室に入ってきたのは愛美だった。息を切らしながら、こちらを見ている。 俺と龍は驚いていた。それ以上の顔はないくらいに驚いていた。 何で愛美が入ってくるんだ!?全然理解できない!何でだ!? 「だ…誰ですか?あなたは?」 校長も驚いている。そして、そんな声で尋ねていた。 「一年C組の押川愛美です。突然入ってきてすみませんでした」 愛美はそう答えると、頭を下げた。 「──冴島君の事で話があります」 頭を上げてすぐにそう語り出す愛美。