ヤンキーと俺と恋と

一限から四限までほぼぶっ通しで爆睡し続け、目を覚ましたらいつの間にか昼休みになっていた。


やべ…早く購買いかねぇと昼飯抜きだ。


俺はのそのそと重い体を起こし、購買へと向かった。



バーゲン時のおばちゃんのように人込みを掻き分け、何とか昼飯をゲットする。


教室に戻ろうとした時、前方からユキと話しながら歩いている愛美が目に入る。


と、愛美は俺に気付きこちらに走って近付いてきた。


「歩人！大丈夫だった？」


なんの事かわからず、俺は首をかしげる。


「なにが？」

「冴島君だよ！今朝あたし達と別れた後冴島君に連れて行かれたんでしょ？さっきそれを見たって子がいて…」


あぁ…その事か。まぁあれだけ堂々と連れて行かれりゃそりゃ目撃者は多数いるわな。