「──冴島、中村。ついてきなさい」 しばらく二人で黙りこくっていると、一人の先生が俺たちを呼んだ。 ──きた……! ドクン、と心臓が大きく波打つ。 俺と龍は頷き、先導する先生の後に続く。 緊張からか、動かす足は震えていた。